TCPでは、必要に応じて
時々プジャを執り行います。

プジャ用に準備したお供物のトルマ。

全体はこんな感じです。
これらの祭壇は、仏間に設けました。
屋上には、こんな護摩壇を準備しました。

そしてこちらが、プジャにお越しいただいた
代表と、縁のお坊様方。

な、なんか、ちょっと大掛かりな感じですよね。
と言うのも、実はこのプジャ
いつにも増して、本当に大変なプジャだったのです!
以下の話は、
チベット仏教を信じる方には、別段普通の話題ですが
「宗教」や「この世以外の世界」に疑念のある方には
全くの与太話に聞こえると思います…。
実は、新しく引越しをして広くなったTCPの建物ですが
引越しした当初から、何となくおかしなことが時々起こっていました。
配水管が夜中に大きな音を立てたり
鍵をかけているはずの食堂から、夜中に子供の声が聞こえたり
複数の人が、謎の光を見たり
アムチがずっと体調不良だったり…。
気になっていたので、占術で見ていただくことにしました。
占術なんてインチキくさく聞こえそうですが
ダライ・ラマ法王も、亡命のタイミングを
ネチュンのお告げによってお決めになたとの事。
(ネチュンとは、チベットのシャーマンで、国の運命に関わる重大な神のお告げを歴代のダライ・ラマ法王等に伝えることが役目とされている存在。パドマ・サンバヴァの時代から居たとされる)
長い伝統にも淘汰されず、
未だにこのような存在が残っていると言う事は
何かしら、やはり占術の中に
納得できるものがあるからだと思うのです。
占術師は、すぐに敷地の土と、家の埃を持ってくるように言いました。
再度、それらを持って尋ねると、とても不思議なことに
こちらが言っていなかった敷地の特徴を、見事に言い当てました。
その内容は、あてずっぽうで当たる様なことではなく
とても特殊な事だったので、それが土や家の埃から読み取れるなんて
本当に不思議だと感心すると同時に
占術師には、何がしかやはり見えているのだろうなと、思わせました。
見立てによると
この建物は私たちが入居するまで、
建設から6年以上もの間、放置されていたため
その間に、様々な霊が建物に住み着くようになってしまったとの事。
そのため、お腹を空かせた霊たちが
台所に集うため、夜中に声が聞こえていたようです。
そのほかに、一番問題だと言われたのが…
巨大なナーガ(竜神)が、建物に住んでいる事だそう!
敷地に住んでいるナーガはとても巨大で
通常は、湿地に住んでいるために
敷地の配管や水廻りに問題を起こして、敷地が湿気るようにしたり
そのために、湿地に住む動物(カエルなど)が
たくさん集まってきているとの事でした。
そのため、このような環境が人間には適さず
アムチが不眠になったり、体調を崩したりしているとの事でした。
また、子供達に影響が出ていないのは、
毎日、勤行をしているお陰とのことでした。
むむ…
こうなったらプジャです。
先住の諸霊たちに、成仏していただいて
ナーガにも納得をしていただいて、
空に上がっていただくしか方法がありません。
すみません、
信じない方には、全くの与太話かと思いますが
TCPとしては、大問題だったのです。
早速、代表に相談し、プジャの内容と日取りを決めました。
午前中はチュウというプジャなどを行い、
午後は護摩を焚きました。

今回のプジャは、かなり大掛かりなものとなり
準備のために、何度も加藤は街まで
買い物に出かけねばなりませんでした。

つつがなく、プジャは進行しています。

お坊さん方も、選りすぐりの
経験豊富なラマに、お集まり頂きました。

子ども達も、参加しました。

儀式の最後に…信じられないかも知れませんが
6人の子ども達が、太陽から黄色い大きな光が出て
それが見る間に小さく凝縮して、
その光の玉が真っ黒く変化して、
TCPの建物の周りをぐるぐると何周か回って
そして再び、その光が空に消えて無くなった場面を目撃しました。
6人が6人とも、同時に同じことを言うので
どう考えても嘘のようには思えず
やっぱり子ども達の純粋な目には、
そのようなビジョンが見えていたのだと思います。
しかも護摩を焚き終えたあと
大きな雲から次々に光が上昇し
その光景は、とてつもなく美しく
思わず見とれてしまう程でした。
極めつけは、空は青空なのに雨が降り出しました。
これはチベット的には、大吉祥の徴です!
終わった後、代表いわく
今回のプジャは本当に大変だったとの事。
はた目には、いつものプジャのように見えましたが
ラマ達にとっては、ナーガのパワーとの大格闘?が
あったようでした。
いずれにしても、この日から
配管の不調も、夜中の物音も、アムチの不調も
ぴったりと治まったのでした。
…こういう話を、ブログに書くべきかどうか
スタッフの間でも意見が分かれたのですが
ありのままを報告させていただこうと
思い切ってUPしてみました。
既に日本の暮らしの中では
昔ながらの伝統を色濃く残した地域を除いて
土地を守ったり荒らしたりする精霊の存在や
それらが巻き起こす不思議な現象について
「ありえないこと」とされていますが
やっぱり日本でも、時代をさかのぼれば
人間が霊的なものと共存していた時代があったと思います。
チベットやネパールでは、まだまだ
人は人だけの力で、生活しているのではないと
多くの方が考え、感じながら暮らしています。
そんな暮らしぶりの現れが、今回のプジャであると
ご理解いただければと思います。
でも実際に、こうしてプジャを行なう事で
現在のところ、諸問題が
解決されている事実を目の当たりにすると
現世以外の力や存在と、上手く渡り合う知恵は
やはりあったほうが、お互いの利益のためではないかと
思えてしまうのでした。
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はい
たしかに素晴らしい写真です。奇跡が見えました。