昨日のブログでは
チュバで正装した女子チームをご覧いただきました。
「成長したな…」と、ちょっと感慨深いです。
最初に子ども達を受け入れたのが、ちょうど5年前の
2008年12月のことでした。
その時の様子がこちら。

主に西チベットから来た子ども達は、
実は直接、クンデ・ハウスには連れて行けませんでした。
どういう事かというと…
髪は固く、束になってこびりつき
チュバにはたくさんのノミやダニらしきものがいて
もしこのままこの子達を、クンデ・ハウスに連れて行ったら
雇っていたチベット人スタッフが、逃げ出すんじゃないかと思って
一旦、加藤の自宅で、全員にシャワーを浴びせ
散髪をし、衣類を償却し
自宅にあった子どもの衣類を着せたのが
上記の写真です。
誰も笑わないし、お互いに固く手を握り合っています。
一体これからどうなるのか、みんな不安だったと思います。
あれから5年。
サポーターの皆様のご支援のお蔭で
子ども達は、安心した住居を得て
衣食住に不自由なく、教育を受けることが出来ています。
そして本当によく、笑います。
今では日常使うチベット語のほかに、
英語で授業を受けて、ネパール語を勉強し、
日本語も少しづつ使えるようになってきています。
先のことなんて、考えもしなかった生活から一変し
今ではみんな、将来なりたい職業があることは
本当に素晴らしいと思います。
里親さんをはじめとする、たくさんの愛情のお蔭で
思いやりや、人を労わる心が育まれて
そのまっすぐな優しさに、
スタッフでさえ時々、ドキッとさせられます。
人間にとって環境は、本当に大事ですね。
子ども達の変化を目にする時、
チベット人だけでなく、世界のあらゆる場所で
苦難に満ちた環境の中で生きねばならない人たちの人生が
よりよく好転するようにと
心から願います。
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